2025 新年のご挨拶

 

 新年を迎えて皆さまにおかれましては、益々ご健勝のこととお喜びを申し上げます。

 

 先ず昨年を振り返り、11月に急逝されました山崎部長に哀悼の意を表したいと思います。部長との数々の思い出は今でも走馬灯のように蘇ります。特に馬場馬術団体戦初優勝時の部長の嬉し泣きは今も鮮明に思い出されます。令和元年のOBOG 総会で監督に就任して以来、部長とは本当に多くの事がありました。喜怒哀楽を共にしたという点においては、僭越ですが戦友と呼べるものです。未熟な監督を支えていただきありがとうございました。深謝しご冥福をお祈りいたします。

 

 競技面を振り返ると、全日本学生馬術大会での馬場馬術団体戦三連覇は残念ながら僅差で逃しました。ただ、個人戦では稲葉抽月選手(1回生)&龍洛が第3位、障害馬術では福岡ゆきは選手(1回生)&龍駕11が創部初の優勝を達成しました。龍駕Ⅱは出場した全人馬で唯一、第1走行、翌日の第2走行とジャンプオフ全てをクリアラウンド(減点0)しました。ジャンプオフは無理せずロスないコース取りをする作戦が功を奏しました。かつての名ジャンパー、龍駕の名前に恥じない活躍で嬉しく思っております。総合馬術は最終日の障害馬術で一気に崩れ団体戦3位入賞を逃しました。

これが現状の実力、人馬の層を厚くしたいと思っております。一方、障害出場者は1回生3名・2回生1名ながら団体で第3位入賞し、他の2種目にも1回生が多く出場し、今後の活躍に期待を抱かせる内容でした。ただ今大会は馬匹の健康状態は良好とは言えませんでした。馬場馬の龍茶・障害馬の龍展は、大会直前に厩舎の馬房で脚・股関節辺りを故障し出場が危ぶまれるほどでした。直前までリカバリーに努めましたが、両馬ともほぼぶっつけ本番で試合に臨みました。万全の健康状態であればと悔やまれます。通年での馬の健康管理の重要性を改めて痛感したので、今年は部員とともに飼育管理を徹底したいと思っています。

 

 部の運営面では、一般部員が増えたのは痛しいことですが騎乗練習は工夫が求められ、飼料・馬輸送費ほか物価高騰により財政難は続いています。現状の課題はいかに部の運営を安定させ、通年で適正な厩舎・飼養管理を徹底して、さらに競技で好成績を残すことです。それぞれに課題が多く、部員一人一人が日々積み重ねていかなければなりません。そこで、今年のチームスローガンは下記に定めました。

 

『不断の努力で基盤を強固に、そしてさらなるレベルアップを!2025』

 

具体的には、今年度中に部の財政・運営の安定化を図り、大学と連携した厩舎改修を推進するとともに、部員全員で厩舎の美化・管理を適正に行い、馬匹の健康を第一に適切な飼養管理を徹底します。競技面では一般部員全員の競技参加と、全関西大会での3種目ともの団体優勝と全日本学生大会での3種目総合優勝を目指します。もちろん馬場馬術団体日本一は必ず奪還します。

 

最後になりましたが、大学関係者、OBOG会・保護者の皆さまほかご協力いただいている多くの皆さまには、これまで通りの変わらぬご指導とご支援をお願いして、新年のご挨拶とさせていただきます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

   2025年 1月

立命館大学体育会 馬術部

監督 阿部 憲二